伝統素材から生まれた育児工房

2019年08月15日

育児工房では、国内で生産される様々な素材=生地を多く製品に採用しています。
日本国内にはまだ様々な産地が残っており、特徴のあるよい素材が生産されています。


 
そのような伝統素材の持つ良さを生かしたベビー製品が育児工房の特徴の1つです。
 
育児工房が国内の専門工場に依頼して生産する素材には次のようなものがあります。
 
■吊天竺(つりてんじく)
大正時代に日本に入ってきたと言われている古い方式の吊編み機で生産される素材です。生産スピードが現代の最新式の機械に比べて15~20分の1程度といわれており、現在では和歌山県の限られたエリアの2社にしか残っていないとされていますので、生産量が少ない希少素材ともいわれています。ゆっくりと生産されることで糸のストレスが少なくやさしい伸縮性があり、育児工房の多くの製品に採用されています。

 
 
■知多木綿ガーゼ
育児工房の会社がある愛知県の知多半島は日本を代表する綿織物の一大産地として栄えました。現在でも生産量は多く様々な種類の綿織物が生産されています。育児工房のガーゼは、そんな伝統産地の綿織物技術を応用し、糸の本数やテンションを変えることで市販されている一般のガーゼでは実現できない軽さと肌触りの良さを実現しています。また、織った後の後加工でも、伝統の「和晒し(わざらし)」を採用することで、吸水性や柔らかさ、そして使いこんでいくうちに良さが増していくことで、素材としての良さが変わります。

■60スーピマ接結(ろくまるすーぴませっけつ)
接結というのは2重の生地を一度に編んだ伝統素材の1つで、ベビー服でも主に秋冬用の素材として昔から使われています。2枚の生地の間に隙間があり空気の層ができるため、体温を守るとされることや、中が空気なので軽くて柔らかいという特徴があります。二枚の生地が重なるためどうしても厚くなる特徴がありますが、育児工房では高級綿の1つであるスーピマ綿を使った細い60番手の糸を採用することで薄く軽い接結生地を実現しました。

 
■蒲郡五重織ガーゼ
愛知県の東側の地域である三河地域ではジャッカートという方式の織機を使って柄を表現した多重織のガーゼ生地を生産しています。育児工房では、オーガニック糸を使ってオリジナルイラストを表現した別注の五重織ガーゼを別注し製品に採用しています。
 

 
 
育児工房では昔から残ってきた伝統素材の良さをたくさんの方にお届けするために、特徴を生かしたアイテム開発とともに、オーガニックコットンなどを採用した別注生産で良さを伸ばした独自素材の開発に取り組んでいます。国内産地を応援すると同時に、国内にある「いいもの」を世界の赤ちゃんに届けたいと考えています。

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