What's Organic Cotton?
オーガニックコットンの定義

オーガニックコットンは無農薬無化学肥料が条件ではありません。
いまだに「オーガニックコットンは3年間無農薬・無化学肥料で栽培された綿花である」という定義が多くみられますが、それは10年以上昔の定義であって現在はそのような条件はありません。
国内の代表的なオーガニックコットンの団体である日本オーガニックコットン協会のサイトにはこのように説明されています。
「有機農業とは、ただ作物の栽培方法が農薬や化学肥料に頼らないというものではありません。人や環境すべてが健全であることを目指すものです。」
(日本オーガニックコットン協会・オーガニックコットンの定義と目的より)
こちらで説明されているように、農薬や化学肥料だからダメなのではなくどのような農薬か化学肥料かによるということです。現在ではホワイトリストという使用していい様々なもののリストがあり、そこには安全性を確認されたものが掲載されています。逆に言うと天然肥料とかでも素性のわからないものは安全性などが確認できないのでダメということになります。
(例えば「うちで飼っている鶏の糞を肥料にして栽培しました」という場合はオーガニックコットンとして認証されないということです)
日本オーガニックコットン協会は世界的に権威の高いGOTSに関わる国内の団体でもありますので、決して異端な考え方ではなく、オーガニックコットンそのものの主流的な考え方です。
オーガニックコットンを使うメリット
ではオーガニックコットンを使ってどんなよいことがあるのか?というのが疑問ではないかと思います。
オーガニックコットンに興味を持つ場合「農薬とか化学肥料を使わなければ安全だから肌に優しいのではないか」と考えて選ぶという方がまだまだ多いと思います。しかし上述のように、農薬や化学肥料のすべてが危険なわけでもなければ無農薬や天然肥料だけで栽培すれば安全なわけでもありません。素性のわからない天然のものの方が、科学的に検証された農薬や化学肥料よりもむしろリスクが高いというのが現代の考え方です。
オーガニックコットンの認証は本来栽培している人々や栽培している土壌を含めた環境への配慮からスタートしたものと考えられます。素性のわからないものを知識のないまま何となく使っていると様々な悪影響があるので、1つ1つを検証して使用していいもののリストを作って使い方を定めた上で守って栽培された綿花を高く購入して農家の生活を支えるところが基本にあります。そのルールを守って栽培された綿花かどうかを確認できるようにしたのがオーガニックコットンの認証制度です。
オーガニックコットンの良さの1つとしてあるのが、繊維がしっかりとふくらんでいるとされています。オーガニックコットンは完熟するのを待ってから収穫しますので綿の繊維がしっかり成長した綿花となり、ほんの少しですが柔らかくてふっくらしているといわれています。普通の人が触ってもなかなかわかりませんが、感覚が鋭い赤ちゃんには伝わるという説もありますし、毎日触れる工場の方の中からは「オーガニックコットンのものを毎日作っていると柔らかくてあったかい」という声を聞いたこともあります。
育児工房ではほんのわずかの違いも赤ちゃんにとっては大きい違いであるという考えから製品レベルのアップのためにオーガニックコットンを使用しています。
